正直に言うと、このブログを始めた当初、私は、どこかに「魔法」がある、と信じていた。
これを飲めば、明日には肌が輝く、というような「奇跡のドリンク」。
これを食べれば、努力なくして痩せられる、というような「魔法の食材」。
海外セレブだけが知っている、そんな「秘密のレシピ」が、きっと、どこかにあるはずだ、と。
でも、旅を続ければ続けるほど、私は、その幻想から、少しずつ、目を覚ましていくことになった。
彼女たちが実践していることの一つひとつは、確かに、科学的にも、経験的にも、理にかなっている。
でも、そのどれもが、魔法ではなかった。
グルテンフリーをすれば、不調が改善されるかもしれない。でも、友人との食事の楽しみを、失うかもしれない。
コンブチャは、腸を整える。でも、質の悪いものを選べば、ただの砂糖水になる。
アダプトゲンは、心を癒す。でも、自分の体質に合わなければ、何の意味もない。
光があれば、必ず、影がある。
一つの正義は、別の誰かにとっては、正義ではないかもしれない。
じゃあ、一体、何を信じればいいのか。
情報の大洪水の中で、溺れそうになった時、私を、いつも、引き上げてくれたもの。
それが、今日の、結論。
私がたどり着いた、たった一つの真実。
それは、**「美しさとは、『Doing(何をするか)』ではなく、『Being(どうあるか)』が決める」**ということ。
そう。
究極の美容法とは、何かを「する」ことではなかった。
それは、**「自分自身と、深く、丁寧に対話する、その姿勢」**そのものだったんだ。
海外セレブたちが、私たちよりも、圧倒的に美しいのだとしたら。
それは、彼女たちが、私たちよりも高価なサプリを飲み、有能なトレーナーをつけているから、だけじゃない。
彼女たちは、私たちよりも、ずっと、真剣に、そして、誠実に、自分自身の「心と体の声」に、耳を澄ませている。
「今日の私は、何を欲している?」
「この一杯は、未来の私を、本当に、幸せにしてくれるだろうか?」
「この不調は、私の体が、何を伝えようとしている、サインなんだろう?」
その、一日、何万回と繰り返される、自分自身への、愛に満ちた問いかけ。
その積み重ねこそが、彼女たちの、あの揺るぎない輝きを、作り上げていたんだな、と。
この旅で、私たちは、たくさんの「地図」を手に入れた。
グルテンフリーという地図。マクロビオティックという地図。時間栄養学という地図。
でも、どんなに精密な地図を持っていても、自分が今、どこにいるのか、そして、どこへ向かいたいのかが、分からなければ、道に迷ってしまう。
その、自分の現在地と、目的地を教えてくれるのが、**「自分自身の感覚」**という、内なるコンパス。
「なんだか、お腹が張るな」
「今日は、気分が晴れないな」
「この食事の後、体が軽くなった気がする」
その、ささやかで、曖昧で、でも、決して嘘をつかない、体の声。
私たちは、あまりにも、外側の情報や、「誰かにとっての正解」に、ばかり気を取られて、この、最も信頼できるはずの、内なる声を、無視しすぎていたのかもしれない。
マクロビオティックの「陰陽調和」の考え方が、なぜ、あれほどまでに、私の心に響いたのか。
それは、それが、絶対的なルールではなく、「自分の体調に合わせて、バランスをとる」という、対話の思想だったから。
自分のコンパスを使って、自分だけの「中庸」を見つけていく、という、どこまでも、パーソナルな旅だったから。
だから、もし、この20回の旅の終わりに、私が、あなたに、何か一つだけ、伝えられることがあるとしたら。
それは、これ。
「明日から、何かを始める前に。まず、今日の自分の、心と体の声を、聞いてみてほしい」
それは、朝起きた時の、口の中の感覚かもしれない。
昼食後の、お腹の張り具合かもしれない。
夕方の、心のエネルギーレベルかもしれない。
夜、ベッドに入った時の、呼吸の深さかもしれない。
その、ささやかな感覚の変化を、評価も、判断もせず、ただ、観察してみる。
そして、「どうしてだろう?」と、自分に、優しく、問いかけてみる。
その、静かな対話の時間こそが、どんな高価な美容液よりも、どんな流行りのスーパーフードよりも、あなたの美しさの、最も強固な、土台となる。
このシリーズで紹介した、様々な知識は、その対話のための、「ヒント集」にすぎない。
「お腹が張るのは、もしかしたら、乳製品のせいかもしれない」
「気分が落ち込むのは、ビタミンDが、足りていないサインかもしれない」
そうやって、仮説を立て、自分の体で、実験をしてみる。
2週間の、グルテンフリー実験。
3日間の、グリーンスムージー生活。
そして、その結果、自分の体が、どう変わったのかを、また、丁寧に、観察する。
その、知的な、そして、クリエイティブな、試行錯誤のプロセス。
それこそが、「自分だけの美しさ」を、見つける、唯一の道なんだと、私は、今、確信している。
はい、今日のまとめ。
美の探求の旅の果てに、私がたどり着いた、たった一つの真実。
それは、「自分自身との、対話をやめないこと」。
私たちの体は、決して、私たちを、裏切らない。
不調や、肌荒れは、罰じゃない。それは、私たちの体が、私たちに送ってくれている、愛に満ちた「手紙」。
その手紙を、無視せず、丁寧に、読み解いてあげること。
また、会おう。

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